xR技術を活用した教育手法の確立と教育DX化
Reference No. | 2025c002 |
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Type/Category | Openings at any time-Workshop (II) |
Title of Research Project | xR技術を活用した教育手法の確立と教育DX化 |
Principal Investigator | 中澤嵩(金沢大学・学術メディア創成センター・准教授) |
Research Period | |
Keyword(s) of Research Fields | VR/XR、教育工学 |
Objectives and Expected Results |
【背景】金沢大学学術メディア創成センター・教育DX推進タスクフォース(以下,TF)は,学内の教育DX推進を目的として組織され,これまでMayaやBlender等を用いた3Dモデリング,3Dスキャナーやフォトグラメトリによる対象物の3D化,計算機シミュレーションによる出力データや共焦点レーザー顕微鏡,原子間力顕微鏡などボリューム,サーフェースの実験データ,あるいは臨床画像データをVR/MRデバイスで閲覧可能とする画像処理・フォーマット変換など,各種手法を用いて静的なxRコンテンツを作成してきた.例えば,参加予定者の主な関連する研究実績[1]の図1にタンパク質内部観察のための VR コンテンツ画像が掲載されている.また,UnityやUnreal Engine等のプラットフォームを用いて動的コンテンツ化も行っており,これまで60もの静的・動的コンテンツを作成してきた.更に,ブラウザ上やVRヘッドセットを装着することでコンテンツの閲覧・操作可能な独自の教材データベースシステムを開発し,金沢大学で開講されている11科目の講義内で教材や授業時間外の自己学習用として活用されている.2021年からは,xRスタジオを整備しており,大手の放送局やe-スポーツの撮影等でも利用されているリアルタイムVFXシステムであるVizrtを導入した.このシステムは,撮影中に静的あるいはUnity,Unreal Engine上で動作しているxRコンテンツと背景グラフィックス・テロップ等とをリアルタイムで合成し, ZoomやWebex等を利用したオンライン配信が可能であると共に,当然ながら録画・編集した後にオンデマンド教材として利用することも可能であり,イベント等で利用されることが想定されている(研究実績[2]). 【目的】このように,教育・研究・イベントにおけるTFの取り組みの一環として,本イベントでは,大阪大学D3センターと金沢大学学術メディアセンターで教育DXを推進している教員をお招きし、XRコンテンツやメタバース等を活用した講義を紹介して頂く。その上で、最新技術を導入した教育現場の現状について情報共有し、現在の教育DXにおける課題やその解決策等について方向性を見出すことを目指す。 【期待される成果】教育DXは最新技術を積極的に導入することで実現され得るが、それと同時に、スケジュール、講義用の教材、単位の認定基準、講義室の設備、サーバーの維持・管理等も同時に考慮した上で、講義のオペレーションを設計する必要がある。本イベントを通して、現在の国立大学における教務関係のルールや教室の設備を踏まえ、どういった講義であれば、効果的に教育DXを展開し得るかについて情報交換したい。 |
Organizing Committee Members (Workshop) Participants (Short-term Joint Usage) |
中澤嵩(金沢大学・准教授) |