水面メッシュの削減方法に関する研究【中止】
整理番号 | 20200006 |
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種別 | 一般研究-短期共同研究 |
研究計画題目 | 水面メッシュの削減方法に関する研究【中止】 |
研究代表者 | 土橋宜典(北海道大学・大学院情報科学研究院・准教授) |
研究実施期間 | |
研究分野のキーワード | コンピュータグラフィックス、離散微分幾何、計算流体力学、グラフ理論、関数補間 |
目的と期待される成果 | 本研究では,CG技術による流体現象の効率的な可視化を目指す.流体現象の可視化は,映画やゲームなどのエンターテイメント分野だけでなく,災害シミュレーションなどへも広く応用されており,CG分野における重要な研究課題の一つである.しかし,流体現象の可視化は計算コストが非常に高いことが大きな問題である.本研究では水の可視化を対象とする.水の可視化では,水面は三角形メッシュによって表現され,可視化映像の生成にかかる時間は概ね三角形の数に比例する.高解像度の流体シミュレーションによって得られる水面メッシュは巨大なものとなり,計算コストが高くなってしまう.しかし,可視化された映像にすべての三角形が反映されるとは限らない.視点から遠方の領域や反射・屈折・散乱によって,可視化結果への影響が少ない領域が存在する.そこで,可視化結果への影響の重要度,すなわち,視覚的重要度を算出し,それに応じて水面メッシュを簡略化する.ただし,可視化映像において,時間・空間的な不連続性が生じてはならない.以上より,本研究の目的は,1)水による光の反射・屈折および散乱を考慮した視覚的重要度の算出手法の確立および2)視覚的重要度に基づく時間・空間的な連続性を考慮した水面メッシュの簡略化法である.本研究によって,可視化のための計算コストを1/2から1/4程度にまで削減できると期待している.また,単なる計算時間の削減のみならず,水面メッシュのデータ容量が削減されるため,複数マシン間においてデータを共有する分散レンダリング環境におけるポータビリティが向上すると期待している. |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
土橋宜典(北海道大学・准教授) 大場誉幸(北海道大学・大学院生) 落合啓之(九州大学・教授) 安生健一(株式会社オー・エル・エム・デジタル・技術顧問) 佐藤周平(富山大学・助教) |