高機能耐量子電子署名方式の考案
整理番号 | 20210017 |
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種別 | 若手研究-短期研究員 |
研究計画題目 | 高機能耐量子電子署名方式の考案 |
研究代表者 | 王 イントウ (大阪大学大学院工学研究科・講師) |
研究実施期間 |
2022年2月3日(木) ~
2022年2月9日(水) |
研究分野のキーワード | 耐量子暗号;電子署名方式 |
本研究で得られた成果の概要 |
格子暗号、多変数多項式暗号、符号ベース暗号など耐量子計算機暗号(PQC)の候補として、近年盛んに研究が進められている。例えば、米国国立標準技術研究所(NIST)は2016年からPQCの標準化プロジェクトを進めてきた。2020年7月に第3ラウンドに採択した暗号方式4件と電子署名方式3件を発表した。そこで、本プロジェクト担当者のDustin Moody氏は「安全と応用の観点から、電子署名候補の多様性不足に心配」と2021年1月にメーリングリストにて世界中の暗号研究者に発信した。 本研究ではまず、格子のCVPγの困難性に基づいた落とし戸付き関数(TDF)を新しく設計した。また、提案TDFをGPV署名方式に適用し、計算量を減らすことができた。さらに、提案TDFでは秘密情報を保護できるため、GPVの棄却サンプリング法を取除くことができる可能性もあると考える。つまり、今回の研究ではGPV署名方式を改良し、新しい署名方式を提案することに成功した。今後、引続き提案署名方式の安全性証明、パラメータの提案、実装などを行い、国際会議で発表するまで研究を続けていく予定である。本研究によって、耐量子電子署名方式の多様性が高まると考えられる。 |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
王 イントウ(大阪大学大学院工学研究科・講師) 池松 泰彦(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・助教) |
アドバイザー | 秋山 浩一郎(株式会社東芝 研究開発センター) |