時間・量子測定・準古典近似の理論と実験?古典論と量子論の境界?
整理番号 | 2022a019 |
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種別 | 一般研究-研究集会(Ⅰ) |
研究計画題目 | 時間・量子測定・準古典近似の理論と実験?古典論と量子論の境界? |
研究代表者 | 丹田 聡(北海道大学大学院工学院応用物理学部門&トポロジー理工学教育研究センター・教授) |
研究実施期間 |
2022年7月21日(木) ~
2022年7月23日(土) |
研究分野のキーワード | 時間作用素, 不確定性原理, 小澤の不等式, 正準交換関係, 準古典近似 |
本研究で得られた成果の概要 |
1) 既に執筆した論文 A. Arai and F.Hiroshima, Annals Henri Poincar'e 18,2995-3033 (2017). K. Nakatsugawa, T. Fujii, A Saxena and S. Tanda, J. Phys. A 53 025301(2020). K. Nakatsugawa, T. Fujii, and S. Tanda, Phys. Rev. B 96, 094308 (2017). 2) 論文出版計画 F.Hiroshima and N.Teranishi, Time operators of harmonic oscillator and its representations I,II in preparation 3. 本研究計画に至った動機 2018年度の日本数学会函数解析分科会で「時間結晶」について講演している実験系の研究者の講演が目に止まった. 講演者は北大工学部博士課程3年の中津川さんで, 時間作用素を実験で確かめるという内容の講演だった. 2019年9月に北大で開催された科学基礎論の研究会で, 時間作用素の階層性について講演する機会を得た.その聴衆の中に中津川さんの指導教員の丹田教授がいて, 講演後,「時間作用素を実験で検証したい」という申し出があった. これは絶好の機会だと思い丹田教授と即座に打ち合わせを開始し, 本研究会に辿り着いた. 4. 成果の概要 物理・数学, 実験・理論の研究者が一同に介した研究会で非常に刺激的であった. 実験系からは, ドレスト光子や「新井・宮本の不等式」のシミュレーション実験, トポロジカル工学, 小澤の不等式の実験による精密化, 光格子時計やB中間子検出の最先端の話題が紹介された. 理論系では, 時間作用素の分類, 時間結晶への提言, 量子ウォークに付随した時間作用素, そして観測理論などが議論された. |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
三宮 俊(株式会社リコー・研究員) 廣島文生(九州大学大学院数理学研究院・教授) |