材料科学における幾何と代数IV
整理番号 | 2023a008 |
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種別 | 一般研究-研究集会(Ⅱ) |
研究計画題目 | 材料科学における幾何と代数IV |
研究代表者 | 松谷 茂樹(金沢大学 大学院 自然科学研究科・教授) |
研究実施期間 |
2023年9月4日(月) ~
2023年9月5日(火) |
研究分野のキーワード | 結晶,結晶構造,離散幾何,曲がった量子系,量子グラフ化学,リーマン幾何学,初等整数論の材料学への応用,代数学の材料学への応用, 幾何学の材料学への応用, |
本研究で得られた成果の概要 |
本研究集会IIは,研究集会II「結晶のらせん転位の数理」(2016年),研究集会I「結晶の界面,転位,構造の数理」(2017年),研究集会II「結晶の転位の先進数理解析」(2018年),研究集会II「結晶の界面,転位,構造の先進数理解析」(2019年),研究集会II「材料科学における幾何と代数I」(2020年),研究集会II「材料科学における幾何と代数II」(2021年)研究集会I「材料科学における幾何と代数III」(2022年)の継続と位置付けられる研究会である. 2020年から実施の「材料科学における幾何と代数I,II,III」に引き続き,本研究会は材料科学と幾何学や代数学との交流を目指した.この背景には,1)技術の発展により産業界では求められる仕様が大きく変貌したこと,2)観測装置や材料の製造装置・方法が発展し,例えば原子レベルでの構造の乱れの観測や,原子レベルでの材料の制御などが可能となったこと,3)それらにより,従来材料科学で使われてきた数学だけでは表現できていない新たな観測事実や現象が生じていることがある.現在,科学・技術の言葉として,より高度な数学が望まれている.解析分野においては,既に材料科学者と数学者の交流が行われているようであるが,幾何学や代数学では,交流は限られたものとなっている.そこで,材料科学の研究者と,幾何学,代数学的手法に関わる数学者を迎えて,議論する場を提供し,相互理解のきっかけを得ることが本研究集会の目的である. 本研究会では,46名の参加者を得,8名の講演者に講演を頂いた.また、講演の後の質問やフリーディスカッションなどにより,本研究集会の目的は達成されたと考えている. 材料科学において近年,急速に必要となっている幾何・代数の材料科学への適応に関わる研究の更なる加速が期待される.その礎,本研究はその礎・足場として期待に応えるものであったと考えている. |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
緒方 勇太(京都産業大学・准教授) 落合 啓之 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授) 加葉田 雄太朗(長崎大学・助教) 佐伯 修(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授) 濵田 裕康(佐世保工業高等専門学校・准教授) 松江 要(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・准教授) |