ラテン方陣を用いた暗号理論

整理番号 2023a016
種別 女性研究者活躍支援研究-短期研究員
研究計画題目 ラテン方陣を用いた暗号理論
研究代表者 足立 智子(静岡理工科大学情報学部コンピュータシステム学科・教授)
研究実施期間 2023年9月4日(月) ~ 2023年9月12日(火)
研究分野のキーワード ラテン方陣, 準群, 秘密分散法
本研究で得られた成果の概要 暗号理論に、秘密分散法と呼ばれる一つの秘密情報を複数人で管理する仕組みがある。
秘密分散の中にはラテン方陣を用いる方法がいくつか知られており、互いに直交するラテン方陣の組(MOLS)を用いる方法に関する研究を今回の共同利用ではおこなった。
本研究では weighted-sum というタイプのMOLS(MOWSLS)の特徴を調べ、その個数をラテン方陣の位数の素因子で記述する定理を得た。
さらに、このラテン方陣の特徴による、秘密分散法における秘密計算についても言及した。
本研究で得られた成果をまとめ、2023年9月下旬に下記論文を投稿したところ、2023年12月に採択された(2023/12/19web早期公開, 印刷中)。
K. Nuida and T. Adachi, On Weighted-Sum Orthogonal Latin Squares and Secret Sharing, IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
足立 智子(静岡理工科大学・教授)
縫田 光司 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・教授)
顧 玉杰 (Yujie Gu)(九州大学システム情報科学府情報理工学専攻数理情報講座・助教)
路 ? (Shan LU)(岐阜大学・助教)
池松 泰彦(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・助教)