4π計測を必要とする形状物の三次元点群データ合成を自動化する研究
整理番号 | 2024a007 |
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種別 | 一般研究-短期研究員 |
研究計画題目 | 4π計測を必要とする形状物の三次元点群データ合成を自動化する研究 |
研究代表者 | 角 剛典(朝日熱処理工業株式会社 技術室・なし) |
研究実施期間 |
2024年4月1日(月) ~
2024年4月3日(水) 2024年9月30日(月) ~ 2024年10月2日(水) 2025年3月26日(水) ~ 2025年3月31日(月) |
研究分野のキーワード | 点群、位置合わせ |
目的と期待される成果 |
本研究では、光学式の三次元計測装置(三次元センサ)により取得される三次元点群データの合成の自動化を目指す。 三次元センサでは共通して、カメラの死角の位置の情報を取得することができない。 従って、対象の全体形状を三次元点群データとして得るためには、カメラの死角となる部位を補い合う点群データを取得し、これらを適切に合成する必要がある。 点群処理の利活用が進む測量分野において、相補的な点群データの合成技術は、その自動合成まで含めて製品・サービス化されるほどに進んでいる。 しかし、製造業を対象とした場合はそうではない。 この場合には、カメラに対し裏面の情報を取得して初めて相補的な点群データの全てを得ることができるため、この制約が測量分野における自動合成とは異なる困難を生じる。 例えば、測量分野ではターゲットを参照して位置を合わせることができる。 しかし、製造業では対象を接地して計測を行う限り、裏面の情報を得るために対象を裏返す操作が要求される。 この操作はターゲットとの位置ずれを生じるため、直接的な援用が難しい。 従って、互いの点群を参照しながら位置合わせを行い、その後、合成して復元することになる。 この復元作業では、互いの点群を適切に近づけておく必要がある。 その選択は人の作業となり属人性を生じる上、その結果の妥当性・再現性も常に担保されるわけではないため、この問題を克服したい。 本研究の成果として、裏面の情報の取得を要する場合にも、本来得られるべき全体形状を持った三次元点群データを、データとパラメータ指定だけで、つまり合成プロセスの属人性を排除して復元を行うための再現性ある処方を得られることが期待される。 |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
角 剛典(朝日熱処理工業株式会社・なし) |