量子誤り訂正理論の表現論的アプローチと量子人材育成
整理番号 | 2024a027 |
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種別 | 一般研究-短期共同研究 |
研究計画題目 | 量子誤り訂正理論の表現論的アプローチと量子人材育成 |
研究代表者 | 米澤 康好(Quantinuum K.K.・量子ソフトウェア アウトリーチ オフィサー) |
研究実施期間 |
2024年8月19日(月) ~
2024年8月21日(水) 2024年12月16日(月) ~ 2024年12月18日(水) |
研究分野のキーワード | 量子コンピューティング、量子誤り訂正、量子人材育成 |
本研究で得られた成果の概要 |
本研究では、量子コンピューティングの現状を踏まえ、以下の二つを目的として活動した。 目的1:量子誤り訂正理論の表現論的アプローチ(8月19日、20日、21日、非公開) 目的2:量子人材育成(12月16日、17日、18日、公開) 目的1 a.実施内容 2022、2023年度共同利用研究計画 一般研究-短期共同研究(2022a004、2023a007組織委員:米澤康好、落合啓之、村上順)」では、位相的量子計算に表れる三価グラフが、量子群の表現論から再構成できることを確認した。これまでの議論を基に、本年度は具体的にトポロジカルな構造を利用した量子誤り訂正理論のアーキテクチャを議論した。 b.成果 表現論の計算からユニバーサル量子計算に必要なフェーズ ゲートやエンタングリング ゲートの構成が可能であることの確認を行った。さらに、Quantinuum社の20量子ビットの実機で実験できるロジカル量子ビット、ロジカル量子ゲートの議論を行ったが、残念ながら本研究期間内では、エンコーディングの設計の完成には至らなかった。 c.今後の計画 2025年度も、Quantinuum社の量子コンピュータでのトポロジカル量子計算の実験を目的とした議論を継続する。トポロジカルな構造(種数、パンクチャー)とエンコード空間の次元等の量子計算で必要な構造の関係をより深く考察し、アーキテクチャを完成させる。 目的2 a.実施内容 1日目は量子コンピュータ事業に取り組んでいる企業からビジネスアップデートの講演を提供した。 2日目はQuantinuum TKETを用いた量子コンピューティングの講演を提供した。Quantinuum TKETハンズオンで提供したTKETのコンテンツは以下ページで公開している。 https://github.com/quantinuum-jp/Kyushu_IMI/tree/main/2024 3日目はQuantunuumのクラウドプラットフォームNexusを参加者に提供し、測定型量子計算モデルの演習に取り組んでもらった。 b.成果 参加登録者数は71名。24年度の登録者総数は23年度と等しいが、アカデミックからの登録が減る一方、民間企業からの登録が増えた。情報収集だけではなく、実際に量子計算に取り組むことを念頭にしている企業が増えていると思われる。 |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
米澤 康好(Quantinuum K.K・量子ソフトウェア アウトリーチ オフィサー) 落合 啓之(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授) 村上 順(早稲田大学 理工学術院・教授) |