令和6年能登半島地震における液状化の発生メカニズムの解明
整理番号 | 2024a036 |
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種別 | 一般研究-短期共同研究 |
研究計画題目 | 令和6年能登半島地震における液状化の発生メカニズムの解明 |
研究代表者 | ハザリカ ヘマンタ(九州大学大学院・工学研究院 社会基盤部門・教授) |
研究実施期間 |
2024年7月13日(土) ~
2024年7月15日(月) 2024年10月11日(金) ~ 2024年10月12日(土) 2025年3月22日(土) ~ 2025年3月24日(月) |
研究分野のキーワード | 令和6年能登半島地震、液状化、地盤パラメータ、数値解析 |
本研究で得られた成果の概要 |
本プロジェクト研究では、分野横断的なアプローチのもとで詳細な現地調査を実施した。本調査を通じて、被害の深刻さが明らかとなるとともに、被害拡大の要因、海底の隆起、構造物の損傷状況、災害廃棄物の処理課題、さらには大規模な液状化被害のメカニズムについて学術的な解明が進められた。また、2024年10月11日に開催された「2024年能登半島地震に関するワークショップ」では、調査結果が報告され(別紙①)、今後の復旧・復興の方策について、活発な議論が行われた。 具体的な成果は下記の通りである。 1) 局所的な液状化被害の要因分析:地盤の段差や隆起は、液状化に伴う側方流動によるすべり破壊の結果と推察される。実際、液状化により家屋が2~12m移動したが、改良杭を施工した家屋では変位が確認されなかった。 2) 能登半島北岸の海底地形変化:輪島北西沖には、WSW-ENE方向に約4kmの隆起が認められる。潜水調査で採取した岩石から、この隆起はサンゴモ主体の石灰岩で構成されることが判明した。また、本地震で新たに形成されたとみられる海底地形の変異も確認できた。 3) プロジェクトメンバーは、国内外で多数の論文を発表した。 4) 研究代表者は、国内外において講演会を行った。 |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
村井 政徳(清水建設株式会社 土木技術本部・主査) 太田 史朗(川崎地質株式会社 企画・技術本部・代表取締役専務執行役員 企画・技術本部長) 道 勇治(株式会社吉光組・専務取締役) 藤白 隆司(地盤防災研究所・代表) 石澤 友浩(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門・主任研究員) 松本 樹典(金沢大学・名誉教授) サハレ アヌラグ(東京都市大学 総合研究所 地盤環境工学研究センター・研究講師) 福本 康秀(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授) |