マルチエージェントシステムに対するハイパーグラフラプラシアンの理論の応用
整理番号 | 2024c003 |
---|---|
種別 | 随時募集枠-研究集会(Ⅱ) |
研究計画題目 | マルチエージェントシステムに対するハイパーグラフラプラシアンの理論の応用 |
研究代表者 | 内田 俊(大分大学・理工学部・講師) |
研究実施期間 |
2024年8月21日(水) ~
2024年8月21日(水) |
研究分野のキーワード | マルチエージェントシステム,ハイパーグラフラプラシアン,非線型発展方程式,劣微分作用素,最適制御問題 |
本研究で得られた成果の概要 |
本研究集会は,マルチエージェントシステムとハイパーグラフラプラシアンに関する基礎的な事項と最新の研究結果についての情報交換を通じ,互いの問題意識や産業界における諸問題について交流することで,新たな観点から双方の数学的課題を検討することを目的として開催された. まず池田・内田・深尾により,ハイパーグラフラプラシアンの基本的性質とこれを主要項とする非線型多価発展方程式について講演され,ポアンカレの不等式の導出とこれを用いた時間大域的挙動の解析,及び最適制御問題について解説された.次に小松により,マルチエージェントシステムに対する合意形成問題について講演され,基本的なモデルに対する合意形成のための必要十分条件と時間遅れを考慮したモデルに対する合意形成問題について述べられた. 本研究集会を通じて,マルチエージェントシステムの合意形成問題とハイパーグラフラプラシアンを主要項とする発展方程式の問題について「時間大域的挙動」という共通項があることが判明し,今後の協同の可能性が得られたことは大きな成果である.またディスカッションではハイパーグラフラプラシアンを主要項とする微分方程式やマルチエージェントシステムにおける最適制御問題の具体的な現象論的意味付けについても議論され,産業界におけるこれらの理論の応用について展望が開けたことも一つの成果である. |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
内田 俊(大分大学 理工学部・講師) 池田 正弘(国立研究開発法人理化学研究所 革新知能統合研究センター/慶應義塾大学 理工学部・研究員/訪問研究員) |