防災志向を深化させる実験・産業・数理の融合アプローチの新展開

整理番号 2025a007
種別 一般研究-研究集会(Ⅱ)
研究計画題目 防災志向を深化させる実験・産業・数理の融合アプローチの新展開
研究代表者 市田 優(関西学院大学・理学部・任期制助教)
研究実施期間 2025年10月22日(水) ~ 2025年10月22日(水)
研究分野のキーワード 防災数学,実験数理融合アプローチ,火災・燃焼科学,バイオマテリアル
目的と期待される成果 より豊かな人間生活の実現のためには,突然訪れる「災い」に対して,どのように備えるか考えなくてはいけない.本共同研究が指す「災い」とは,災害をも含む広い意味での災いである.本申請では,骨の欠損,現代機器に内蔵される微小電気機械システムのデバイス性能の不安定挙動,火災・粉塵の爆発をターゲットとする.複雑な要因が絡み合うなかでその本質を捉え,より完全性の高い防災の実現のためには,1つの分野の知見だけではなく「実験・産業界から数理へ,数理から実験・産業界へ」という双方向な複眼的視点が必要である.そこで,上記の各分野で取り組まれている防災への志向をより発展,加速,深化させため,数理モデリングとその解析を根幹とする実験と数理の融合研究の創発およびその推進を目的とする. 具体的には実験との対話に基づいた現象の本質を失わずに単純化されたメカニズムから数理モデルを構築し,それを解析し,実験と比較することでモデルの妥当性を検証する.実験・産業・数理の協働により,論理や仮説の提供,これまで実験で予見されていない現象の示唆とそれに対する実験による検証,新たな実験応用が期待される.本共同研究では様々な災いを背景とする研究者を組織委員としているが,これはそれぞれの問題を適宜共有し互いが互いにアドバイザーとなることで,実験と産業と数理が複数に織りなす新しい双方向複眼的融合基盤研究の実現を促すことを期待している.そして,本共同研究の示す防災の形について新規提案することで実験と産業と数理のそれぞれの発展と融合研究が新たな価値や深化を生み出すことを目指す.
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
市田 優(関西学院大学理学部数理科学科・任期制助教)
相澤 守(明治大学理工学部応用化学科・専任教授)
桑名 一徳(東京理科大学理工学研究科国際火災科学専攻・教授)
松江 要(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授)
矢崎 成俊(明治大学理工学部数学科・専任教授)