Non-Commutative Probability and Related Topics 2025 (非可換確率論とその関連領域2025)
| 整理番号 | 2025a016 |
|---|---|
| 種別 | 一般研究-研究集会(Ⅱ) |
| 研究計画題目 | Non-Commutative Probability and Related Topics 2025 (非可換確率論とその関連領域2025) |
| 研究代表者 | 淺井 暢宏(愛知教育大学 教育学部・教授) |
| 研究実施期間 |
2025年10月8日(水) ~
2025年10月10日(金) |
| 研究分野のキーワード | 非可換(量子)確率論,数理物理,ランダム行列,作用素環,直交多項式・特殊関数,量子ウォーク,表現論,函数論,組合せ論,学習理論 |
| 本研究で得られた成果の概要 | 本研究集会には,講演者を含む35名が参加し,その内訳は大学所属研究者20名,大学院生12名,産業界から3名でした.多様な背景をもつ研究者が一堂に会したことで,非可換(量子)確率論および関連諸分野・領域における課題の共有と掘り起こしが進むとともに,分野や世代を横断した議論と交流が生まれました.本研究集会はIMI共同利用の初年度であることを踏まえ,各講演者は最新の研究成果の解説にとどまらず,関連諸分野の研究者にも十分配慮した基礎的内容や歴史的背景を適宜盛り込んだ講演がなされました.非可換確率論の研究者による講演では,当該分野が様々な分野・領域の手法を取り入れて発展してきたことを踏まえ,近年の研究成果や新たな展開に関する具体的な報告がなされました.一方,関連諸分野の研究者による講演でも,最新成果だけでなく基礎的事項の丁寧な解説が行われ,各参加者にとって新たな専門的知識の修得および情報収集の有意義な機会となりました.これらを契機に,分野や世代を超えた活発な研究討論や情報交換が自然に行われました.さらに,いくつかの講演では,研究萌芽期における背景・状況やアイデアの源泉が提示され,理論形成の歴史的背景を直接知ることができる貴重な機会となりました.また,複数の若手研究者からは,普段接点の少ない異分野研究者との議論を通じて,通常は思いも付かない新たな研究課題との接点に気づくことができ,大変有意義であったとの感想も寄せられています.これら今年度の成果を通じて,初年度の目的の一つであった人的ネットワーク構築に向けた基盤形成を着実に進める機会となり,今後のさらなる研究協力体制の発展に向けた種まきとして,大変意義深いものとなりました.今後,一層充実した研究活動が展開されることが期待されます. |
| 組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
淺井暢宏(愛知教育大学 教育学部・教授) 植田 優基(北海道教育大学 教育学部・准教授) 廣島文夫(九州大学 大学院数理学研究院 数学部門・教授) 吉田裕亮(城西大学 理学部 情報数理学科・特任教授) 瀬川悦生(横浜国立大学 大学院環境情報研究院・教授) |