量子誤り訂正理論の表現論的アプローチと量子人材育成

整理番号 2025a031
種別 一般研究-短期共同研究
研究計画題目 量子誤り訂正理論の表現論的アプローチと量子人材育成
研究代表者 米澤 康好(Quantinuum K.K.・リードR&Dサイエンティスト)
研究実施期間 2025年9月29日(月) ~ 2025年10月1日(水)
2025年12月10日(水) ~ 2025年12月12日(金)
研究分野のキーワード 量子コンピューティング、量子誤り訂正、量子人材育成
本研究で得られた成果の概要 本研究では、量子コンピューティングの現状を踏まえ、以下の二つを目的として活動した。
目的1:量子誤り訂正理論の表現論的アプローチ(9月29日、30日、10月1日、非公開)
目的2:量子人材育成(12月10日、11日、12日、公開)

a.実施内容(目的1)
これまでの九州大学共同利用研究計画「一般研究‐短期共同研究(2022a004、2023a007、2024a027)」においては、量子群の表現論の観点から量子計算の枠組みを理解することを目的として、具体的な量子誤り訂正理論について議論を進めてきた。本年度は、ユニバーサル量子計算を実現する先行研究に焦点を当て、その理論的基盤・構成について検討を行った。
b.成果(目的1)
先行研究の全体的な構成や理論的背景については概ね把握することができた。一方で、先行研究に記載されている一部の計算結果と我々の計算が一致しない箇所があり、その点に関しては依然として理解すべき課題が残っている。
c.今後の計画(目的1)
上記 b の成果で述べた未解決の点については、位相的量子計算を量子回路へエンコードする議論とは独立に考察を進めることが可能である。2026年度においても実装を視野に入れつつ理論的検討を継続していく。

a.実施内容(目的2)
1日目は量子コンピュータ事業に取り組んでいる企業から「98 量子ビットハードウェア Helios と新しいソフトウェアスタック(Quantinuum)」、「Defining the Accelerated Quantum Supercomputer(Nvidia)」、「計算可能領域開拓のための量子・スパコン連携プラットフォーム研究開発プロジェクトの進捗(Softbank)」、「産総研G-QuATの戦略とABCI-Q の紹介(産業技術総合研究所)」を提供した。
2日目はQuantinuum TKETを用いた量子計算のハンズオンを提供した。3日目はQuantunuumのクラウドプラットフォームNexusを参加者に提供し、量子誤り訂正の演習に取り組んでもらった。
b.成果(目的2)
参加登録者数は80名であり、様々なカテゴリーに属する参加者から登録があった。アカデミアからの登録者数が減少傾向にあったが、本年度はわずかながら増加がみられた。近年、国内における量子コンピュータ事業の露出が高まっていることが、こうした参加動向の変化に影響している可能性がある。
c.今後の計画(目的2)
アンケート結果を参考にし、今後も継続的に量子人材育成に取り組む。
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
米澤 康好(Quantinuum K.K.・リードR&Dサイエンティスト)
落合 啓之(九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所・教授)
村上 順(早稲田大学 理工学術院・教授)