若手研究者のための暗号周辺分野の横断的・萌芽的研究の創発

整理番号 2026a014
種別 若手・学生研究-短期共同研究
研究計画題目 若手研究者のための暗号周辺分野の横断的・萌芽的研究の創発
研究代表者 金重 幸大(マス・フォア・イノベーション連係学府数理学系・博士前期課程2年)
研究実施期間 2026年6月22日(月) ~ 2026年6月24日(水)
研究分野のキーワード 暗号理論,情報理論,計算量理論,量子情報理論
本研究で得られた成果の概要 本研究集会では、暗号およびその周辺分野を専門とする学生・若手研究者を主な対象として、専門分野や所属を越えた交流を促進し、新たな研究の着想や共同研究のきっかけを創出することを目的に開催した。企画・運営は学生が主体となって行い、研究集会全体を通して、学生同士が主体的に学び、議論し、交流できる場となるよう構成を工夫した。

プログラムでは、秘密計算、同種写像暗号、多変数多項式暗号、署名方式、暗号解析など、暗号分野における幅広いテーマについて講演が行われた。それぞれ異なる研究分野や立場からの発表であったため、参加者は自身の専門外の研究内容や考え方に触れることができ、普段の研究活動では得られない新たな視点を得る機会となった。特定のテーマに偏ることなく、多様な分野を横断する内容で構成したことにより、暗号研究全体を俯瞰する場としても有意義な研究集会となった。

また、プログラムには第一線で活躍されている研究者によるレクチャーの時間も設けた。第一線の研究者から研究内容だけでなく、研究の背景や考え方、今後の展望などについて直接話を聞くことができたことは、学生や若手研究者にとって大きな刺激となった。基礎的な内容から最新の研究動向まで幅広く紹介していただき、参加者が今後の研究の方向性を考える上でも有益な機会となった。

さらに、講演だけでなく、参加者同士が自由に議論できるディスカッションの時間を設けた。講演内容に関する質問に加え、それぞれの研究テーマや今後の課題について活発な意見交換が行われ、専門や所属の異なる参加者同士が互いの知見を共有する場となった。学生同士が気軽に質問や議論を行える雰囲気づくりを意識したことで、講演時間だけでは生まれにくい交流が促進され、新たなつながりの形成にもつながった。

本研究集会を通じて、多様な暗号関連分野の研究に触れる機会を提供するとともに、学生・若手研究者間の交流を深めるという当初の目的を達成することができた。学生主体で企画・運営を行ったことにより、参加者同士が主体的に議論へ参加しやすい雰囲気が生まれ、分野横断的な研究交流の促進という点においても大きな成果が得られた。今後もこのような研究集会を継続的に開催することで、暗号分野およびその周辺分野における若手研究者コミュニティのさらなる発展に寄与することが期待される。
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
金重 幸大(九州大学大学院マス・フォア・イノベーション連係学府・博士前期課程2年)
縫田 光司(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・教授)
池松 泰彦(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・准教授)
瀬戸 友暁(東京大学大学院情報理工学系研究科・博士後期課程2年)
高寺 俊喜(東京大学大学院東京理工学系研究科・博士後期課程2年)
知久 奏斗(横浜国立大学大学院環境情報学府・博士後期課程3年)
WEB