燃焼・消炎機構の数理に基づく火災・爆発の安全対策

整理番号 20210007
種別 プロジェクト研究-短期共同研究
研究計画題目 燃焼・消炎機構の数理に基づく火災・爆発の安全対策
研究代表者 桑名 一徳(東京理科大学 理工学研究科 国際火災科学専攻・教授)
研究実施期間 2021年9月6日(月) ~ 2021年9月6日(月)
2022年3月7日(月) ~ 2022年3月8日(火)
研究分野のキーワード 火災・爆発安全,火炎伝播,消炎
本研究で得られた成果の概要  火災や爆発事故の未然防止や被害の最小化のためには火災・爆発現象の科学的な理解が不可欠である.しかし現状では定量的リスク評価を可能にするための研究が十分とはいえず,経験則に基づいた安全対策が広く行われているのが実情である.火災・爆発現象の数理モデルを確立することにより科学に基づいた安全対策を可能にし,経験則に依存している現状からの脱却を目指すのが本研究の目的である.
 具体的な研究対象として,ガス爆発や粉塵爆発における着火・消炎現象や,不安定性による火炎伝播の加速現象,可燃性固体の燃え拡がり現象,森林火災における火炎ダイナミクス(火災旋風の発生等)を設定した.粉塵爆発研究では,燃焼下限濃度を予測できる数理モデルを構築し,実験結果を矛盾なく説明できることを確認した.2020年度に開始した火災旋風に関する研究では,本年度に得られた成果を加えた論文がCombustion Science and Technology誌に掲載されている(https://doi.org/10.1080/00102202.2021.2019234).今後は,燃焼不安定性などに関する共同研究をさらに進めることを計画している.
組織委員(研究集会)
参加者(短期共同利用)
桑名 一徳(東京理科大学・教授)
福本 康秀(九州大学・教授)
松江 要(九州大学・助教)
倉橋 香那子(東京ガス株式会社・チームリーダー)
山崎 将英(東京ガス株式会社・研究員)
堅田 龍之介(東京ガス株式会社・研究員)
矢崎 成俊(明治大学・教授)
出原 浩史(宮崎大学・准教授)
小林 俊介(京都大学・助教)