斜面崩壊発生メカニズムの追求と環境負荷低減型斜面災害対策
整理番号 | 20210016 |
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種別 | プロジェクト研究-短期共同研究 |
研究計画題目 | 斜面崩壊発生メカニズムの追求と環境負荷低減型斜面災害対策 |
研究代表者 | ハザリカ へマンタ(九州大学大学院 工学研究院・教授) |
研究実施期間 |
2021年9月11日(土) ~
2021年9月11日(土) 2021年12月4日(土) ~ 2021年12月4日(土) 2022年1月21日(金) ~ 2022年1月21日(金) |
研究分野のキーワード | 斜面崩壊、Richards方程式、防災対策、早期警戒避難情報システム |
本研究で得られた成果の概要 |
本プロジェクト研究では豪雨により発生する斜面災害の持続可能な防止対策を追求することを目的とし、 (1)斜面崩壊メカニズムの追求と(2)短期的斜面災害対策について、計3回の公開講演会において議論した。 講演会では、それぞれがもつ斜面崩壊にかかわる最新の研究成果を披露し、チームが全体としてもつノウハウを俯瞰しながら、可能な短期・長期の斜面崩壊防止対策を議論し、防災対策として実現するための課題を抽出した。 これらの議論を通じて、豪雨により発生する斜面崩壊の前兆現象を早期に捉え、有用な早期警戒避難システム(EWS)を現場で実装するための方策を練り、社会実装のための課題を抽出し、行動計画を策定した。なお、この行動計画については、2022年度以降、引続き進めていく予定である。 (1)「斜面崩壊メカニズムの追求」に関する講演 ・Modelling downslope soil-water flow under rainfall. Its role in slope instability(降雨時に斜面内の水流とこれらが斜面安定に及ぼす影響) フィリップ・ブロードブリッジ教授(ラ・トローブ大学・名誉教授) ・Smoothed particle hydrodynamics mesh-free numerical modelling of a landslide (メッシュフリーSPH法による地すべりの数値解析) フィリップ・ブロードブリッジ教授(ラ・トローブ大学・名誉教授) ・粒状体中の巨視的空洞を過ぎる粘性流とその崩壊機構 佐野 理(東京農工大学・名誉教授) ・平成30年7月九州北部豪雨による地盤災害の調査・対策事例報告 村井政徳(清水建設株式会社・主査) ・土石流の発生に斜面内間隙水圧が及ぼす影響とその将来的な展望 河内義文(株式会社ケイズラブ・代表取締役)、徳久晶(多機能フィルター株式会社・課長) ・昔からくり返す土砂災害~時間防災学の視点から~ 鈴木素之(山口大学大学院創成科学研究科・教授) (2)「短期的斜面災害対策」に関する講演 ・無給電センシングプラットフォームを用いた豪雨による斜面崩壊における前兆現象の指標およびリスクの評価に関する研究 金谷晴一(九州大学システム情報科学研究院・教授)、劉炎(九州大学工学府・博士課程学生) ・傾斜地盤上の盛土の崩壊例と対策 奥園誠之(株式会社高速道路総合技術研究所・研究アドバイザー) ・豪雨災害の事例と人々の対応、そして災害の回避 東畑郁生(関東学院大学・客員教授、東京大学・名誉教授) |
組織委員(研究集会) 参加者(短期共同利用) |
ハザリカ へマンタ(九州大学大学院 工学研究院・教授) Liu Fengnan(Dalian University of Technology・教授) Zhao Xiaopeng(Northeastern University・教授) Broadbridge Philip(La Trobe University・教授) 金谷 晴一(九州大学大学院 システム情報科学研究院・教授) 福本 康秀(九州大学 マスフォアインダストリ研究所・教授) 村井 政徳(清水建設株式会社 土木総本部 土木技術本部 基盤技術部・主査) 田中 剛(東京都市大学 建築都市デザイン学部・技士) 河内 義文(株式会社ケイズラブ・代表取締役) 渡邊 直人(株式会社ケー・エフ・シー 技術部 トンネル・基盤技術室・名古屋室長) 石澤 友浩(国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門・主任研究員) 磯部 有作(株式会社IMAGEiConsultant・代表取締役) 藤白 隆司(株式会社地盤防災研究所・代表取締役) 松本 大輔(日本基礎技術株式会社 九州支店 工事部・副部長) 石橋 慎一朗(日本地研株式会社 調査解析部 試験課・副長) |